太い梁と白い壁を生かす照明

古民家に特有の渋い茶色の太い梁が印象的な家です。
梁のある部屋は、壁を漆喰で塗り直し、渋くて濃い茶と白のコントラストが美しい空間になりました。広いダイニングとリビングの天井は吹き抜けになっていて、大変開放感があります。その分、照明や採光については、お客様のご要望をお聞きしながら、十分な検討を加えました。太い梁や白い壁に溶けこみながら、生活するのに適した明かりにするために、梁にシーリングスポットライトを取り付けたり、必要な所にダウンライトを取り付けました。また、インターネットでやっと見つけたこだわりの古い乳白ガラスの照明器具が 家に古き良き趣きを、一層与えてくれます。

その他、リモコン操作で天井から手元まで下げる事のできる物干し器具や、和室に障子欄間を設け、古民家にありがちだった暗さを払拭しました。
キッチンは、対面タイプのIHクッキングヒーター。壁に調理台やたっぷりの収納スペースを設け、明るく使い勝手の良いキッチンになりました。トイレはタンクレスの温水洗浄便座トイレ。壁に手すりとリモコンを取り付け、大変スッキリした、清潔感あふれるトイレになりました。

また、母屋は瓦・壁を撤去し一度持ち上げ（ジャッキアップ）て耐震のため基礎を新設し元に戻して、その後瓦を葺き、耐震の壁を造り、住みやすいように間取りも変えました。
南にあった蔵を西方向に曳家して、母屋とつなぎ再生しました。渡り廊下浴室・洗面・トイレ等は新しく増築しました。