過度に付け加えず、シンプルで素朴な味わいの家

耐震から始まった家造り、新築を考えられた時もあったそうです。でも伝統工法の家を残して耐震もクリアしようと思い直してくださり、大切な木造住宅が守られました。
外観はほとんど変わっていません。サッシは取り替えてありますが、新しい材料の板だとその材料だけが際立ち、バランスも悪かったため古い戸袋を解体した焼き板を残しておいて新しい戸袋に張りました。
できるだけ、使える材料はリサイクルし、古き良き素材と、新しい素材を調和させ快適な空間になりました。

また、あまり物は置かず、シンプルな雰囲気の家にしたいというご要望でしたので、 もともとこの古民家にあった素朴な味わいを生かし、目に見える部分はスッキリするように、 収納を増やしました。
2階は、2部屋を大きな1部屋にして、壁には和紙を採用しました。 和紙の壁紙は調湿性に優れ、湿気の多い季節もお部屋を快適に保ちます。 照明はLEDの間接照明にしました。

その暖かい灯りは、お部屋を心地良く彩ってくれます。 そして、古民家を再生するに当たって、オール電化にしました。 IHクッキングヒーターのアイランド型キッチンは、お手入れも楽で、 使いやすいと好評です。